あなたがこれから建築施工図を仕事にするならどんな本で建築施工図を学んだらいいのか?知りたいと思っていませんか?
そんなあなたに、今回は、私自身が平成8年に意匠設計事務所をやめて、建築施工図の世界に入って手探りで現場で建築施工図を描き始めたころにとても参考になった本をご紹介します。
建築施工図の描き方が基本から学べる本
建築施工図の概念から学べて、建築施工図を種類別に学べる本はこちらです。
実用建築施工図―若手技術者のための見方・描き方
わたしが、建築施工図屋としてかけだしのころにとても参考になった本です。
いまでも勤務する会社の新入社員の教育の際に参考書的に使用しています。
躯体図では、外壁のアルミ建具開口部の写真と図解が載っていてとても理解しやすいです。
仕上げ図では、特に難解なタイル割付図の割付のコツが図解入りで解説されていてわかりやすいです。
普段あまり作図依頼がない、鉄筋納まり図の内容も解説されています。
躯体図のコンテンツが充実している本です。
工場で躯体を制作するPCについても書かれています。
鉄骨施工図のコンテンツも載っています。
鉄骨施工図は、鉄骨業者が作図する図面ですが、建築施工図屋は、現場に常駐して鉄骨施工図をcheckする業務をしますので、参考になります。
鉄筋コンクリート造の型枠の施工図についても書かれています。
型枠施工図は、型枠業者で作成しますが、知識として知っていたほうがいいですね。
また、コンクリート打ち放しの場合は、セパ割付図が必要ですが、この図面は建築施工図屋が描くことが多いので知識としてためになります。
仕上げ施工図のコンテンツは、下記のコンテンツが書かれています。
- 割付図
- 建具施工図
- 平面詳細図
特に外壁の仕上げ材がタイルの場合に必要となる、タイル割付図のコンテンツは図解入りで具体的にタイル割付方法について書かれています。
建築施工図にプロットして建築部分と設備の取り合いを検討するために必要な設備施工図のことは知識として知っておいたほうがいいでしょう。
建築施工図屋が作図しない設備施工図のコンテンツも書かれています。
建築施工図は実践を積んで力をつける
ご紹介した本は、ただ読んだだけじゃダメですよ!!!
現場に常駐して実際に生の建築施工図を描いていきながら身に着けることが大切です。
その際にこの本の第5,6章に書かれている、施工図例を参考にするといいです。
ただし注意点があります。
たとえば、躯体図で使用する梁符号、スラブ符号などのデザインは各ゼネコンや現場ごとで違う場合がありますので、建築施工図を作図する前に必ずゼネコン側の社員に確認してくださいね。
現場で経験を積み力をつけて顧客を確保してスキルアップ
建築施工図屋の世界は、最低5年~10年間は各ゼネコンの現場で経験を積まないと一人前になれません。
私自身もそうでしたよ!
とにかく地道な仕事ですが辛抱してください。
1つ1つのゼネコンの現場で信用を得ていけば、あなたの顧客が確保できます。
そして正しく経験を積んでいけば5~10年後には、どこのゼネコンの現場に常駐しても通用する一流の施工図屋になれます。
まとめ
いかがでしたか?
建築施工図の描き方を学ぶ本を紹介しつつ、建築施工図屋としてどのようにしてスキルアップすればよいか?について書いてみました。
今回の記事があなたの参考になれば幸いです。