もしあなたが、建築施工図屋になりたいのならcadを使えるようになるだけではダメです。
手描きで建築施工図を描ける技術が身につかないと、cadをいくら使えても話になりません。
今回の記事では、建築施工図屋になるにはcadを使えるだけではダメな理由を中心に書いてみますね!
cadはたんなるツールにすぎない
cadが出てくる前は、建築施工図は手描きで描いていました。
わたし自身は、建築施工図屋になる前は、意匠建築事務所に勤務していましたが、
その間は、手描きで意匠図を描いていました。
手描きで建築設計図を描くためには、建築の各部の納まりをきちんと理解していないと描けません。
そして、現在(2019.10.12)はcadで建築施工図を描いている状況です。
じょじょにBIMなんかも浸透してきていますね。
そして、cadは建築施工図を描くためのツールです。
ですので、建築の納まりなどがきちんと理解できていなければ、cadでも建築施工図を正しく描くことはできません。
cadを使えるだけでは建築施工図を本当の意味で描けるとは言えないのです。
cadを覚えながら建築の勉強も必要
もしあなたが建築の専門学校または大学を卒業していないなら、働きながら建築の専門学校または大学を卒業するのが一番良い方法だと思います。
まずは建築の基本的な基礎ができていないといきなり建築施工図屋にはなれません。
これはどんな職業にも当てはまります。
私が勤務している会社に、たまに職業訓練校の生徒さんや専門学校、または大学の就職活動をしている方が会社の見学に来られますが、多くの方がcadができれば建築施工図が描けると勘違いしています。
たとえば建築物は、基礎がしっかりしていないと建てることは出来ません。
しっかりとした基礎の上に柱や梁が構築されて、建築物として成立するのです。
それと同じように、建築施工図屋になるには、まずは建築の基本知識をしっかりと身につけ、土台を作り、そして経験を積みながら技術を磨いていきます。
CADの操作は1ヶ月もあれば身に付きますが、建築施工図屋としての技術力は数年以上かかります。
そのことをあなたも重々認識していただき、まずは建築の基本知識をしっかりと学んでください。
建築施工図の書き方の本で学ぶこともできます
建築施工図は書籍で建築施工図の書き方の本が出版されていますので、あなたが好きな方選んで建築施工図の書き方を本から学ぶこともできますと言いますか、本も購入して学ぶこともオススメです!
私自身、意匠建築事務所を辞め、建築施工図屋に転職した頃にこちらの建築施工図の書き方の本を購入して、今でも活用しています。
実用建築施工図―若手技術者のための見方・描き方
その他にも建築知識という雑誌を購入したりして、建築施工図のことを学びながら、実際の建築施工図屋としての仕事をこなしてきました。
建築知識2019年11月号
最初の頃は建築施工図の書き方の本や建築知識などの書籍を見ながら見よう見まねで建築施工図を描いてきました。
それができたのは、2年間、建築専門学校で学び、意匠建築事務所で7年間勤務していた実績があったからだと今では実感しています。
ぜひ、あなたも、建築施工図屋になりたいなら、自腹を切って、書籍などを購入して建築のことを学ぶことをオススメします!
まとめ
いかがでしたか今回の記事ではCADは建築施工図を書くためのツールに過ぎないことについて書いてみました。
今回の記事があなたの参考になれば幸いです。